今世紀最後「アメリカ横断ウルトラクイズ」が放送された当時、公式掲示板がありまして、その掲示板のオフ会が何度か開催されていました。私は1999年の1月に京都で開催されたオフ会に参加させて頂きましたが、その前ですから、1998年の年末だったと思います。
私は電話参加という形でオフ会のメンバーの方とお話させて頂きましたが、オフ会の参加者の中に第15代クイズ王の能勢さんがいらっしゃるという事で、幸運にも能勢さんとお話させて頂く事が出来ました。
初めてお話させて頂いたのですが、こちらが恐縮してしまうほど、とても丁寧に接して頂いたのですが、私がウルトラクイズの音楽を集めているという事はご存知だった模様で、能勢さんのほうから「ハワイの勝ち抜けジングルの曲名を知ってますよ!」という事で、能勢さんから曲名を教えて頂きました。能勢さんもウルトラクイズの音楽に興味があるそうで、ハワイアンの音楽集のCDを買ったところ、その中に勝ち抜けジングルの曲が「マリニヒ・メレ」という曲である事が分かったそうです。
能勢さんに曲名を教えて頂きましたから、私も「マリヒニ・メレ」の収録されているCDを何枚か聞いたりしましたが、所謂「ハワイアン・ミュージック」と言いましょうか、イメージアルバムばかりで、ウルトラクイズと同じ音源を見つけるのが困難でした。ウルトラクイズで使われている音源は、打楽器が活躍する重低音でズッシリくる音源なのでした。
図書館で借りて探してみましたが、それでも発見出来なかったのですが、音源探して夢中になってた頃によく足を運んでいた「名古屋レコードフェスタ」に行った時の事です。新栄の雲竜ビルか栄町ビルのどこかだったと思います。
ウルトラクイズの音楽に関するレコードは発見出来なかったので、何も買わずに帰ろうと出口に向かったその瞬間、「ハワイアン」と書いてある段ボールが目に入りました。「そ〜いえば、マリヒニ・メレの音源を探してないなあ〜」と思い出し、段ボールに整列してあるレコードを1枚ずつ探してみると、「マリヒニ・メレ」が収録されている1枚のレコードを発見しました。
会場では残念ながら視聴する事は出来ませんでしたが、300円という安さに「ハズレても安いからいいや」という気持ちなのか、何かの運命かと思い、記念に購入して帰りました。ジャケットだけで買うのを「ジャケ買い」というのに対し「曲名買い」というのでしょうか。
家に帰ってレコードを聞いてみると、奇跡にもこれが大当たりでした。「ああああ〜〜これこれ!!」と感動したものです。発売元がキャニオンレコードという、現在のポニーキャニオンの前身の会社のようです。これだけ古いレコードから使われていれば、CDには無いのも当然ですね。会場で見た「ハワイアン」のタイトルに引かれて、こんなような奇跡の出会いを経験するのは何度目だったのかな?と思いました。
情報提供:能勢一幸さん
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