Q:挑戦者が勝ち抜けを決定した時に流れるトロンボーンの曲ってなあに?
 
(1993年曲名判明、2000年頃音源特定)
 
 ウルトラクイズの動画を見ていると、使われている回数が一番多くて、メロディーを覚えてしまうのが、このジングルではないでしょうか?何か喜びを表す時に、つい、「タッタァ、ラ〜ララ、テテッテレ〜!」と歌ってしまいますね。私も小学生の頃、放送クラブの放送室内で後輩と歌っていました。

 さて、誰もが知っているこのジングルは、フェニックス・スラットキン指揮、ハリウッドボウル交響楽団の演奏による、グローフェ作曲の「ミシシッピ組曲」の第4楽章「マルディ・グラ」の冒頭の部分が使われています。第14回大会でも出てきましたが、TOMYの早押し機のスイッチ部分でも使われていますね。なお、同じフレーズのジングルで、激戦!通せんぼクイズの勝ち抜けなどに使われているのは、第2楽章の「ハックルベリー・フィン」が使われています。グローフェといえば、中学校の音楽の授業でも聞いたことがある「大峡谷」が有名ですね。

 さて、音源ですが、EMIから何度かCDが発売されていますので、そちらをお求め下さいませ。同じ音源ではありませんが、ナクソスレーベルから出ているCDの帯にあるキャッチコピー部分に、あの「アメリカ横断ウ●ト●ク●ズ」でおなじみの音楽を聴くことができます!という文面がありますが、ウルトラファンなら、つい買ってしまいそうな解説です。これを書いた方も相当なウルトラファンでしょうね。

 後述しますが、1993年の全日本吹奏楽コンクールで文教大学吹奏楽部が自由曲に取り上げて、その時に初めて私は「あ!ウルトラクイズの勝ち抜けの曲だ!」と知りました。曲名が分かったものの、いくつかCDを聞いてみたものの、ウルトラクイズと同一音源には辿り着けなかったのですが、掲示板にて「くらのすけ」さんが、フェニックス・スラットキン指揮、ハリウッドボウル交響楽団の演奏であることを教えてくれました。

 文教大学吹奏楽部の皆様、「くらのすけ」さんには深く感謝致します。

 
音源情報
Grand Canyon Suite / Mississippi Suite P-8347
Capitol Records
〔1961年〕

第2楽章

第4楽章
 
 
思い出話など・・・

 この曲も吹奏楽をやっていたお陰で見つけることができました。毎年秋に行われる「全日本吹奏楽コンクール」にて文教大学吹奏楽部が自由曲に取り上げたからでした。

 私が吹奏楽に熱中していた1993年。名古屋の伏見にあるヤマハ名古屋店にいくと、その全日本吹奏楽コンクールで金賞を受賞した演奏を集めたカセットテープが売っていました。ご存知の方も多いですが、ソニーから各団体の自由曲を集めたCDが売られていますが、ブレーン社から出ているカセットテープのほうが、アナウンスも収録されていてコンクールの雰囲気を味わえますし、何よりCDよりも安い訳ですから、よく買っていたものでした。

 金賞を受賞した演奏を聞いていたところ、文教大学吹奏楽部の順番になり、突然「ウルトラクイズのファンファーレ」が流れてきてビックリしたものです。「うわああああ、これだあ!!!」と興奮しました。今(2023年)ともなればスマホに聞かせれば曲名が判明してしまいますが、スマホも無いですし、Windows95が発売される前の事ですからインターネットさえ出来る環境に無かったものですから、ウルトラクイズの曲が判明するなんて感動したものです。コンクールの会場にいた観客の皆さんも「ウルトラクイズの曲だ!」と驚かれた方も多かったんじゃないでしょうか。

 吹奏楽に編曲されたものとはいえ、曲名が分かったので、ウルトラクイズに使われている音源を買いに行ってみたのですが、当時はネットがありませんでしたから冊子か何かで調べるしか方法は無かったような気がします。東京へ行った時に石丸電器のクラシックコーナーが充実しているとの事で、店員さんに聞いてみたりして、そこではニューヨークフィルのCDを買ってみましたがハズレでしたが、ウルトラクイズの雰囲気は出ていて暫くはこのCDを聞いていました。

 地元の名古屋でも、タワーレコードやヤナギワへ行っていろいろと探したりしましたが、ミシシッピ組曲が収録されたCDが殆ど無かったりして探し当てるのに苦労しました。

 時は流れ、インターネット環境が出来上がり、私のホームページを立ち上げた頃、「くらのすけ」さんから「ウルトラクイズと同じ演奏はスラットキン指揮のハリウッドボウルの演奏です」との情報を頂きまして、早速私もCDを入手。やっと見つけることができました。くらのすけさんは私と同じく吹奏楽をやっている方でした。

 情報を頂いた「くらのすけ」さんには、深く感謝致します。

 
 
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